女性 の「抜け毛」の原因は ホルモンバランスの乱れと頭皮環境の悪化

ルモンバランスの乱れが薄毛の原因

女性ホルモンとは、卵巣から分泌されるホルモンのことで、その送料は一生でもわずかスプーン一杯ほどしかないと言われています。

女性ホルモンは20代後半をピークに緩やかに低下し始め40代半ばの更年期から一気に低下します。

女性の身体は、年齢とともに変化していきます。初潮に始まり、妊娠・主産し閉経に至るまで女性の身体をコントロールするのは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)と呼ばれる2つのホルモンがあります。

卵巣から8歳ごろから、卵巣にて分泌されるホルモンで、女性らしい体つきをキープするのに欠かせません。思春期においては、乳房の成長や子宮の発育などを促すことなど女性ならではのたおやかな体つきをキープするのもエストロゲンの働きです。

ヘアサイクルと「エストロゲン」

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このエストロゲンが髪の成長に大きく影響しています。ただ、加齢によりエストロゲンの分泌量が低下していくと、髪は細く柔らかい弱々しいものになってしまいます。

髪は2年から6年かけて成長します。これを「成長期」と言います。この成長期が終了すると、「退行期」に入ります。この時期になると、髪を生み出していた毛母細胞の働きが衰えます。この期間はおよそ2~3週間です。

そして、「退行期」を終えた髪は、「休止期」に入ります。毛母細胞の分裂が止まり、髪もこれ以上伸びることが無くなります。ここで、髪の寿命は終わり、3ヶ月から4か月かけて抜け落ちてきます。

この「成長期」⇒「退行期」⇒「休止期」の繰り返しをヘアサイクルと呼んでいます。加齢によって、「休止期」の期間が長くなります。つまり、髪が生えない期間が延びるという事なのです。

また、エストロゲンの分泌が少なくなると、髪が成長する「成長期」に、うまく髪が育たないまま「退行期」になってしまい、十分に育たたないままに、抜け落ちてしまいます。とくに、この症状は前髪に現れます。目立つ部分なので、より薄毛になったように感じるのです。

性の薄毛にはさまざまなタイプがある。

女性の薄毛には、加齢によるもの以外でも様々な原因があります。

自分がどのタイプかを知っておくだけでも、対処や予防しやすいものなので、チェックしましょう。

女性の主な抜け毛のタイプ

びまん性脱毛症

女性の脱毛症の代表的なもので、頭頂部を中心に髪全体が均等に薄くなります。男性のように、前頭部からではなく、徐々に進行するので、気づきにくい特徴があります。加齢やストレス、過度なヘアケア、ダイエットなどが原因が考えられます。

ボリューム不足にヘアドルーチェ



分娩後脱毛症

出産を終えた女性に起こる急激に起こる脱毛症です。女性ホルモンが大きく関係していて、妊娠中は、エストロゲンやプロゲステロンの分泌が盛んで、抜け毛や髪質も安定しやすいのですが、産後は急激に女性ホルモンが低下します。

それまで保たれていた髪の毛が、急激に女性ホルモンが低下してことにより、一気に抜け落ちることを「分娩後脱毛症」と言います。通常は、一年ほどで回復するらしいのですが、出産回数を増すほど、元に戻るまでの時間が伸びる傾向にあります。出産回数と加齢による女性ホルモンの減少が原因になっていると言われています。

けん引性脱毛症

別名「ポニーテール脱毛症」と言われています。「けん引性」という名前の通り、長時間引っ張られることにより頭皮の一部に負荷が掛かることで、発症する脱毛症です。いつも着物を着て日本髪を結い続けている女将さんや髪の毛をしっかりとあげているような髪型をしている人に多く見られる脱毛症です。

たまには、結ぶ部分を変えてみたり、分け目の位置を変更するなりして、頭皮の負担を軽減することが大切です。

円形脱毛症

ある日突然、髪の一部がゴソっと抜け落ちてしまう症状を「円形脱毛症」と言います。体をウイルスなどから守る免疫細胞の過剰反応により、毛根を「外敵」と勘違いし攻撃することで、毛が抜け落ちてしまうことが原因です。

ストレスなどが原因ともいわれていますが、今のところはっきりした原因はわかっていません。