長時間のエクステは抜け毛や薄毛の原因に
女性の多くは、美しくなりたいとヘアスタイルをさまざまな形に変化させます。さまざまなヘアスタイルを楽しむのは、女性の美意識の気持ちの表れです。
頭皮が健康な状態であれば、どんなヘアスタイルにしても問題はありませんが、薄毛が気になったり、頭皮の状態が気になるのでしたら、過度なヘアスタイルはお勧めできません。特に、頭皮や髪の毛の負担が大きいものは、「エクステンション(※エクステ)」です。エクステは、一本の地毛に数本の人工毛を結び付けたり、まとまったものを束にしてつけるので、髪の毛や毛穴に長時間負担を強いることになります。
このことで女性の抜け毛や薄毛の原因のひとつである「けん引性脱毛症」を引き起こす場合があります。
女性に多い「けん引性脱毛症」
「ポニーテール脱毛症」とも言われていて、前髪をしっかりあげたスタイルや、エクステの常時使用、髪の毛をきつく縛ることで、頭皮の一部に過度な負担がかかり、抜け毛になる脱毛症です。
また、髪の分け目を同じ場所ばかりにしていると、その部分が薄くなってしまいます。分け目を同じにすることで、境界点にいつも髪の毛の重みがかかり、そこに紫外線が当たることから、頭皮に負担がかかっているのです。
ヘアスタイルに分け目を作る時は、いつも同じところばかりするのではなく、時々場所を変えて負担を軽減してあげましょう。
ショートヘアは頭皮へのダメージが少ない!
ロングヘアの女性の方、実はその長い髪が頭皮に大きなダメージになっているって知っていました?
髪の毛は一本一本の重さはわずかなものなのですが、髪の毛は10万本以上あると言われています。極度なロングヘアは、意外なほど頭皮や髪の毛にダメージを与え続けているんです。ロングヘアの方の頭頂部を見ると、重みでボリュームが減って薄く見えがちです。
髪や頭皮へのダメージを減らすなら、ロングヘアよりショートヘアのほうが、髪の重さが無くなり頭皮に負担がかからないため、ボリュームを維持できます。
カラーリングによる頭皮へのダメージ
さまざまな色で楽しむ髪のおしゃれは楽しいものです。カラーリングは髪や頭皮にダメージを与えていることは、実際に行っている方であれば分かっていることでしょう。
特に、若い頃からカラーリングを繰り返し行っていると、老化とともに髪の毛が細くなったり、抜け毛や薄毛に悩まれている人たちが多く見られます。
カラーリング剤の種類
ヘアカラースプレー | 髪の表面に色を付けることが出来る、髪用の染料をスプレー缶にいれたものをヘアカラースプレーと言います。とくに、髪の内部を染めるものではなく、一日だけ髪の毛の表面を染めることが可能です。パーティやイベントなど一時的なおしゃれのため使用することが多いです。 表面だけなので、髪の負担を軽微ですが、しっかりとした洗髪が必要です。また、頭皮にヘアカラーが付着すると、毛穴が詰まってしまうため、髪の毛だけに使用するようにしましょう。 |
ヘアマニキュア | マニキュアと言われる通り爪に塗るマニキュアと同じように、髪の毛の表面に色をのせて髪の毛を、コーティングします。この方法も髪の内部に入り込まないので、髪自体の負担は軽微です。 しかし、カラーの継続時間は短く2~3週間ほどです。また、表面をコーティングしているだけなので、洗髪するごとに落ちていきます。しかも、そのまま濡れたままで寝たりすると、枕に色が付着することもあります。もちろん、乾燥させれば 簡単に落ちることは少ないので、ちゃんとドライヤーで乾燥させてから寝るようにしましょう。
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ヘアカラー | 強力なアルカリ性の薬剤を髪のキューティクルを開いて浸透させるので、いろんな色にしやすく、洗髪などでも落ちることはありません。色持ちも2か月程度は持ちます。髪の内部に薬剤を入れることで、髪の色素であるメラニンを脱色し、人工的な色素を入れることで、カラーリングをします。薬剤が強力なために、繰り返し行うと髪自体に艶やハリが無くなり、髪の毛が細くなったりする原因にもなります。 また、薬剤が頭皮にも付着してしまい、洗髪時に洗ってもなかなか色素が残ってしまい頭皮にダメージを残してしまいます。 |
抜け毛や薄毛の原因になりうる「縮毛矯正」
カラーリングは薬剤を利用して髪の色を変化させるため毛髪や頭皮にダメージを与えますが、それ以上にダメージが大きいのが、「パーマ」や「縮毛矯正」です。
毛髪の主成分には、多くのアミノ酸が結合しています。その結合を切り離して、再度結びつけることで「パーマ」はかかります。「パーマ」には、1剤と2剤があり、1剤で結合を切り離します。その切り離された髪を巻いたり伸ばしたりすることで、形状が変化します。そして、2剤によって再結合され、ウェーブやストレートに固定することが出来るのです。
縮毛矯正は強いクセのある髪をまっすぐに伸ばすことができる施術です。ストレートパーマよりも髪を矯正する力に優れているので、頑固なクセ毛に悩んでいる人におすすめです。しかし、髪の毛や頭皮に科学的な刺激を与えるので、かなりのダメージを与えることになります。しかも、「縮毛矯正」は、パーマの刺激に熱による刺激も加えるので、ますます負担は大きいものと言えます。
繰り返し「縮毛矯正」を行っている方が、加齢につれて抜け毛や髪の状態の悪化に悩んでいる人は少なくありません。
毎日のヘアケアは欠かさずに
さまざまなヘアスタイルやカラーリング、パーマなど女性のおしゃれには必ず必要なものです。女性はいくつになっても美しくいたいものです。しかし、長年のおしゃれの負担が髪の毛や頭皮にかかっていることを忘れないでください。
数年後、後悔しないようにするためには、日ごろからご自分の頭皮や毛髪のチェック、ヘアケアを行い、一生おしゃれで綺麗な髪でいられるようにいきたいものですね。